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諦めるのは前向きな生き方【為末大著】諦める力【解説&感想】

自己啓発

頑張って努力して続けてきたことに
諦められないということはないでしょうか。

そんな方へご紹介したいのが

諦める力~勝てないのは努力が足りないからじゃない

という本です。

この本は「諦める」ことは
もっと前向きに捉えてもいい
ということを教えてくれます。

こんな方におすすめ

  • 大事な決断、やめる決断ができずに悩んでいる方
  • あれもこれもと欲張ってしまう方
  • 自分は何がしたいのかわからなくなってしまった方
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この本の解説

この本で得られること

  • 諦めるとは、後ろめたいことではないことがわかる
  • 勝てないフィールドを諦めることができる
  • 諦めることで自分のやりたいことだけに集中できる

この本が出版された背景

2013年6月に出版されました。
この3か月後に2020年オリンピックの開催地に東京が選ばれました。
「お・も・て・な・し」が話題なったあの年が2013年です。
ロンドンオリンピックが終わって1年近くたち、
東京オリンピック開催に向けて新たなステージに入った時代でした。

諦めるとは、後ろめたいことではないことがわかる

「諦める」というと
逃げるとか、投げ出すとか
そういうネガティブなイメージが伴います。

日本では、最後まで一つのことを貫く
という価値観を持っている人が多いです。

この本には次のように書かれています。

「諦める」という言葉の語源は「明らめる」だという。 仏教では、真理や道理を明らかにしてよく見極めるという意味で使われ、むしろポジティブなイメージを持つ言葉だというのだ。

(中略)

僕は「やめる」「諦める」という言葉を、まったく違う言葉で言い換えられないかと思っている。たとえば「選び直す」「修正する」といった前向きな言葉だ。

諦めることは逃げることではないし、
実は逃げることは最良の決断をしている
決してそれ自体は悪い決断ではない。
道徳的に悪いと感じる必要もない。

この本を読むとそう感じることができます。

何かを続けていて苦しかったり
疑問に感じている方には
諦めるという選択肢を
躊躇なく含めることができるようになります。

勝てないフィールドを諦めることができる

本当はこの分野で勝つのは無理なのではないか
でもいままで頑張ってきたんだし…
応援してくれた人たちに申し訳ない…
という思いで続けてしまっている人も多いのではないでしょうか。

勝てない分野を諦めることで
勝てる分野をさがすことや
そこでの勝負に専念できます。
いつまでも勝てない分野に執着してしまい、
選手としてのピークを過ぎてしまうアスリートがたくさんいます

為末さんも自身が18歳の時に100メートルを諦める決断をしています。
どんなに努力しても100メートルでは勝てないとわかったからです。
100メートルという種目は花形種目ですが、
競技者の競争がとても激しいです。
そこで為末さんは勝負に諦めたわけではなく、
100メートルで勝つという手段を諦めたのです。

冷静に勝てる分野を見極め、
そこに挑戦するのがいい選択なのか
どんな情報があれば決定できるのか
自分は何のためにこの分野を続けているのか

こういうことを冷静に考える重要性がわかります。

すると今いる分野が勝てないのではないか
という場面に立ち会っても
諦めることを前向きに考えることができれば
勝てないかもしれない分野なのに執着して続ける
ということがなくなります。

諦めることで自分のやりたいことに集中できる

世の中にはいろんなランキングがあります。
その多くが他人が決めたランキングです。
そのランキングに勝つことに執着して
勝てないランキングに消耗している方がいます。

この本には

「測る」とは、勝利条件の設定にほかならない。
どうすれば勝ちなのかが決まって初めて戦略が生まれる。
社会や人生における勝利条件として万人に共通なものはない。
だから自分や組織で決めるしかない。

と大胆に書かれています。

補足すると「測る」というのは
なにか勝利条件を決めて、
到達するまでの達成度を「測る」。
ということは
「測る」とは勝利条件にほかならない。

自分が勝てそうな分野を探し、
ランキングを設定し、そこでトップになる。
それが重要だということです。

もっと言えば
トップではなく「ぶっちぎりのトップ」を
見つけられた人は本当に強いです。

私たちは他人や世間が作ったランキングに、
過剰に意識したり、消耗してしまいます。

大切なのは
どこで勝つか、よりも、何で勝つか
何で勝つかを「自分」で設定することです。

何で勝つか、
自分が設定したランキングで勝つことを
目的に生きることができ、
他人の作ったランキングに
惑わされなくなります。

為末さんのいう
「人生の勝利条件」というのは
「幸せとは何か」を設定するのと
同義ではないかと感じます。

著者の経歴

為末 大(ためすえ だい、1978年5月3日 – )は、広島市佐伯区出身の男子元陸上競技選手。400mハードル日本記録保持者で、現在はスポーツコメンテーター・タレント・指導者などで活動中。株式会社R.project取締役。株式会社侍 代表取締役。

2001年世界陸上エドモントン大会・2005年世界陸上ヘルシンキ大会の男子400mハードルにおいて、世界陸上選手権の2大会で銅メダルを獲得。又オリンピックには、2000年シドニー・2004年アテネ・2008年北京と、3大会連続で出場した。身長170cm、体重66kg。

Wikipediaより引用

主な特記事項

  • 元陸上選手
  • シドニー、アテネ、北京とオリンピック3大会に出場
  • 世界陸上で銅メダル2回
  • スポーツ社会学に強い関心を持つ
  • 18歳にの時に400メートルハードルに種目を絞る

SNSなど

多くのプラットフォームで情報発信を盛んに行っています。
(ツイッターとYoutubeだけ、とかInstagram中心という方が多い中
ほぼコンプリートしています)

理論的な説明に長けています。

  • 冷静な分析力に基づいたツイート
  • Youtubeでは陸上競技をはじめ、さまざまな講義形式の動画を発信

公式サイト

Youtube公式サイト

頑張ったのにうまく成果が出ない時に【為末大学】

勝利条件を設定することと
全体のロジックが通っているかチェックする
という点に感心しました。

note

Twitter

Instagram

他の著書

分かりやすい説明ができる強みがあるためか
本も多数出版しています。

諦める力を読んだ方の中には
為末さんの思想に
興味を持ち始めた人が多いのではないでしょうか。

逃げる自由 〈諦める力2〉

ウィニング・アローン――自己理解のパフォーマンス論

走りながら考える

読者の反応

努力すれば夢は叶う!という言葉は残酷だということがわかった。当たり前の話ですが、成功した一握りの人たちの後ろには数千人、いや数万人の屍があるんですよね。ではどうしたらいいか?それはいい意味で諦めることです。この本を読むと肩の力が抜けていいと思いますよ。

読書メーターより引用

勝ち易いところを見極める。人生の選択肢が減ることで、できることが絞られ深化する。戦略とはトレードオフ。哲学者のような元トップアスリートの名言が続く。圧倒的努力は惜しんではいけないけど、諦めることで人生を気負わず生きていける、なるほど共感。

読書メーターより引用

「可能性は無限大だ」「やればなんだってできるよ」など言われながら育ったが、成長する中で、そうではないだろうとか自分より優れた奴なんかゴロゴロいることを察するようになり、いつの間にかプロ野球選手の夢を諦めていた。筆者はそれを良いことだという。人が成長することとは、何かを諦めることでもあるのだ。確かに諦めたからこそ勉学を頑張ろうと思えたし、今の環境がある。これは今後にも当てはめられることである。今現在やるべきことに熱中しつつも、必要に応じて諦めながら、別のステップへと活かし自分の活躍できる分野を見つけたい。

読書メーターより引用

10代の時に出会いたかった本。為末さんの諦める哲学が読める。勝てる領域で勝負する、という世界とは逆の人生を歩んできたように思う。子供の時分努力して勝つことが美徳とすることに力を注ぎ、数学が苦手だから数学の塾に通う、運動が苦手だから体操教室水泳教室に通うということをしていた。勝てる得意分野で楽しみながら成長すればいいのだ。努力して苦しんで勝つ、合格するという美徳みたいな病に感染していたのではないか。努力する続けることに価値を置きすぎている面はないか見直してみよう。

読書メーターより引用

日本人は「最後まで諦めずにやり抜く」ことを美化しすぎだ、と論じる一冊。日本で中途半端は忌避され、スポーツ選手が道半ばで諦めると叩かれる。しかし、著者はそういった風潮に反論する。別にしんどくなったり飽きたりしたら途中で辞めて構わない。スポーツでも仕事でも、人間には体格とか頭脳といった才能の差がかなりあるから、努力しても芽が出ない分野に注力するよりも、自分の強みを活かせる方針に転換するほうが良い、と言う。これは本当にその通りだと感じた。苦行を続けて、成功した一部の例が美談扱いされることには違和感がある。

読書メーターより引用

感想

これを選んだ理由

Youtubeやマナブログというブログで
人気を集めるマナブさんからの読書企画から
始まりました。

マナブさんが提示した
課題図書5冊(それ以外でもOK)の中から
2週間以内に感想文を書いて提出する
という企画です。

ちなみに課題図書の5冊はこちらです。

  • 7つの習慣
  • 諦める力
  • 自分を愛する力
  • 渋谷ではたらく社長の告白
  • こんな僕でも社長になれた

早速この企画に参加することを決めて
「諦める力」を購入しました。
(他にも「こんな僕でも社長になれた」
「自分を愛する力」も購入)

選んだ理由としては
以前から為末大さんに興味があったからです。

テレビ番組などで
冷静に淡々と話している姿が
他のアスリートとは違う雰囲気を感じていました。

どこかで為末さんの話や考えを
聞く時間を作りたいと思っていたので、
これはちょうどいい機会だと思い、
迷わず選択しました。

この本から感銘を受けたこと

  • 自分の得意な分野だけを日々積み重ねる
  • イギリスのような「したたかなきれいごと」で他者と接する
  • 諦めた後の「オプション」「Bパターン」を用意しておく

自分の得意な分野だけを日々積み重ねる

諦めるということがなかなかできず
色んな事に手を出してしまう性格です。
そのためか欲張っている感覚はないのですが
手放せないため、複数のことを
並行して進めることが多く
やがて中途半端に終わるものばかり
という状況が続きました。

例えばこのブログを始めたときも
ブログだけではなく
YoutubeやTwitter、Instagram、TikTokと
特に戦略もなく
あらゆるプラットフォームに
手を出していました。

何を発信するかも
しっかり決めていないのに
やりたいことや興味あることに
手を出してしまって、
作業量ばかりがいたずらに増えていきます。
そしてどれも投稿の質や反応は
中途半端になります。

ですが、やがてブログとTwitterに絞り、
内容も当初の雑記系から
読書系へと絞って一気に舵を切りました。

そのきっかけは「コロナショック」です。

緊急事態宣言が出たとき、
あらゆる行動が制限されました。
おかげで出来るごとが限られてしまいました。
例えば、桜が咲く4月にVlogを撮影して
Youtubeにアップしようと計画していましたが
花見自体が自粛となり
撮影も諦めました。

Instagramも
イベントや施設は全て中止で撮りに行けず。
また、不要不急なのに
外出するリスクを考えると
あえて今やらなくてもいいだろうと
という判断になり、
投稿もしなくなりました。

そうしていく内に
できることが自然と絞られていき
さらに投稿する内容も
自宅内で出来るネタだけに絞られていきました。

最初はしんどかったですが
そのうち、絞ったこの分野だけで
集中して考えられるようになりました。

結果的にYoutubeやInstagramという選択肢を
諦めていたのです。

自然とブログ記事の質も上がっていきました。
もしも、ブログだけでなくYoutubeやInstagramも諦めずに
手を広げていたら、成長する速度は遅かったことでしょう。

この本にはこのように書かれています。

「何か一つだけ諦めないことをしっかりと決めて、
残りのことはどっちでもいいやと割り切ったほうが、
幸福感を実感できるような気がする。」

あの時は、諦めないことを一つしっかりと決める
出来事だったんだなと改めて知ることができました。

そして割り切って進めたことで
充実感を感じながら
ブログを書くことができています。

イギリスのような「したたかなきれいごと」で他者と接する

「したたかなきれいごと」で他国と渡り歩いている
イギリスの外交姿勢を取り上げて
自分たちの有利な立場や影響力を発揮していくことの
重要性が書かれています。

私は人との交渉や駆け引きで
押し込まれやすいです。

だからといって
強情に自分の要求を示すと
他者やそれ以外の群衆からも
反感を買ってしまいます。

ではイギリスはどうしているか?
イギリスは

「そもそも『勝つ』ということは
どういうことなのかを執念深く考えている」

ということです。

「勝つ」というと勝負ごとのように感じますが
ここでは「目標設定」という意味に捉えるとわかりやすいです。

私も含めて多くの人が「目標設定が甘い」といえます。
もっともっと緻密に「目標設定」を
決めていかなくてはいけない。

なぜなら詳細に決めるほど、
次に取る行動が見えてきて、
その行動をとるために何が必要で
必要なものはどこにあるのか
ということが数珠つなぎで
明らかになるからです。

さらに他者の反応を予想したり
それに対する対処を考える
というところまで思慮が及んでいきます。

この思慮の深さがイギリス人にあって
私にはない部分ではないかと思うのです。

だから「何をもって勝ちなのか」ということに
もっと執念深く考えて設定し、計画する。

このように用意周到で構えていることが
他者に丸め込まれず、他者を敵に回さず
自分の「勝ち」「目標設定」を達成することに
つながっていくと感じました。

諦めた後の「オプション」「Bパターン」を用意しておく

何かを諦めようと思っても
なかなか踏ん切りがつかないときがあります。

ですが、この本にこう書かれています。

人には、自分が今歩いている道の横に、
並行して走っている人生が必ずある。

(中略)

今見えているのとは違う人生があることを
わかっておくことだ。

そうすれば「これをやめたら自分ではなくなってしまう」という、
追い込まれた状況にはならないはずだ。
もし、懸命に走っている道で成功する確率が
ほとんどないとわかったとしても、
その横を走っている人生に移ることができるのだ
ということを理解しておくべきだと思う。

別の自分がいる世界、
パラレルワールドのような世界を
イメージすることで
諦めることへの障壁をかなり取り除ける
とうことが書かれています。

私は学生時代におおきな挫折を経験しました。

(詳細は答えにくいのですが、)
とある願望、目標に向かって
突っ走っていました。
ですが、それが上手くいかなかったときのことを
全く考えずにいました。
つまり「当たって砕けろ」というような状況です。

結果は全くうまくいかず、大失敗で、
本当に「砕けて」しまいました。

そこで大きく自尊心を失ってしまい、
その後、立ち直るのに数年もかかってしまいました。

なんのリスク管理もしていませんでした。
ただ、頑張れば報われる、結果が出る
と盲信していただけでした。
大きな挫折を真正面から受けてしまいました。

あの時、もう一人の自分がいて
もしうまくいかなかったら、
そちらを選択しよう、
という心構えができていたら
結果は変わっていたかもしれません。

例えば、自分の状態をチェックして
ここままではうまくいかないかも
と疑問を持てれば
あらかじめ対策がとれたかもしれません。

今、あの時のことを悔やむことはなくなりましたが
何かに挑戦していても
必ず諦める場合に備えて「オプション」や「Bパターン」
を用意することを欠かさないようになりました。

それを改めて教えてくれました。

まとめ

  • 自分の得意なフィールドだけを日々積み重ねる
  • イギリスのような「したたかなきれいごと」で他者と接する
  • 諦めた後の「オプション」「Bパターン」を用意しておく

自分の苦手なことや
失敗た経験から得たことを
改めて認知し確認することができました。

これを踏まえ
ポジティブに「諦める」ことを選び、
挑戦を続けていこうと思います。

他書のおすすめ

こちらの「諦める力」は
自伝と自己啓発を組み合わせたような本だと感じました。
似たような本を探すときに

自伝的な内容だけど、
そこから何を得たか

ということが
分かりやすそうな本を選びました。

勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」

ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法

ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく

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