【書評】漫画 君たちはどう生きるか【吉野源三郎・羽賀翔一】

書評

1937年に出版された「君たちはどう生きるか」
という本が2017年に漫画版となって
リメイクされたました。

80年近くも前の本なのに
社会がどんなに変わっても
中学生が感じる悩みや葛藤は変わらないままです。

つまり今の時代でも読む価値が大いにある本です。

この記事では

漫画 君たちはどう生きるか

の書評をお伝えします。

こんな方におすすめ

  • これからどう生きていけばいいか、と悩んでいる方
  • 人との関わりで悩んでいる方
  • 大きな挫折から立ち直ろうとしている方

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この本の解説

  • 冷たい水の味は飲んでみないとわからない
  • 人間分子の関係、網目の法則
  • 本当に尊敬ができるのは、人類の進歩に役立った人だけ

主人公のコペル君とその叔父さんとの
交流の物語です。
「君たちがどう生きるか」が出版されたのは1937年です。

その後、太平洋戦争へと突入していきます。
日本が戦争直前のなんとも言えない殺伐とした時代に
出版された本です。

そこから80年も時が経ちました。
生活のインフラは大きく変わりましたが
コペル君の葛藤は今でも通ずる部分があり、
今も名著として読まれ続けています。

冷たい水の味は飲んでみないとわからない

その人に水を飲んでもらわない限り
その水の味はわかってもらうことは不可能。

これはあらゆることに言えて、
結局、自分の価値観や気持ちや行動は
自分にしか理解できない
ということがわかります。

人に自分のことをわかってもらえないからといって
苛立ったりするのは随分とおこがましい行為だと
いうことがわかります。

人間分子の関係、網目の法則

身の回りにある服や食料、
ありとあらゆるものは
それを作り出したり、
運んだり、管理したり
数え切れない人の数を介して
自分の手元に届いている。

世の中全体がそのいろんな繋がりで
成り立っていて、それをコペル君は
「人間分子の関係、網目の法則」
と名付けました。

普通に生きていれば
そんなことを考える機会はないでしょうが、
この世界が顔も名前も知らない多くの人たちの関わり
によって成り立っていて、
自分自身も誰かのために関わっている
ということに気づいたというお話です。

本当に尊敬ができるのは、人類の進歩に役立った人だけ

ナポレオンの一生について
とても詳しく
歴史の本のように説明がされている。
ナポレオンは皇帝になるまでは
人々の希望となり支持を集め、
さまざまな改革を行ったが
皇帝になってからはさまざまな弊害をもたらす
存在となってしまった。

そんな紹介をしている中で
ナポレオンから何を学べるか
という点を叔父さんはコペル君に
一生懸命、説いています。

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吉野源三郎さん、羽賀翔一さんの紹介

吉野源三郎さんの経歴

吉野 源三郎(よしの げんざぶろう、1899年(明治32年)4月9日 – 1981年(昭和56年)5月23日)は、編集者・児童文学者・評論家・翻訳家・反戦運動家・ジャーナリスト。昭和を代表する進歩的知識人。『君たちはどう生きるか』の著者として、また雑誌『世界』初代編集長としても知られている。岩波少年文庫の創設にも尽力した。明治大学教授、岩波書店常務取締役、日本ジャーナリスト会議初代議長、沖縄資料センター世話人などの要職を歴任した。

Wikipediaより引用

羽賀翔一さんの経歴

1986年生まれ茨城県つくば市出身。学習院大学卒。2010年『インチキ君』で第27回MANGA OPEN奨励賞受賞。2011年に『ケシゴムライフ』をモーニングで短期集中連載し、2014年には単行本発売。

大ヒットを記録した『嫌われる勇気』の挿絵をはじめ、沖縄出身バンド7!!(セブンウップス)のアルバムジャケットなど多方面でも活躍。近刊に『昼間のパパは光ってる』(徳間書店)。

所属するエージェント会社「コルク」のスタッフの似顔絵の作者としても知られるとともに、ダルビッシュ有選手の似顔絵が一時期Twitterのアイコンに起用されたことでも話題を呼んだ。

現在Twitterで「お題マンガ」として日々1P漫画をアップしている。

オフィシャルサイトプロフィールより引用

オフィシャルサイト

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他の著書

君たちはどう生きるか

人間を信じる

昼間のパパは光ってる

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ネットや読者の反応

読書メーターより引用

途中のお母さんの話、自分にも同じような経験があるから心に残った。私はいつまでも苦い思い出として心をチクチク刺してきていたが、これからはお母さんみたいに今度は頑張らなきゃ!!って背中を押してくれそう。

読書メーターより引用

ナポレオンの話が興味深く感じた。人のために活躍しているときは、人は味方になり上がっていく。逆は逆に落ちていく…。豊臣秀吉を思い出した。

読書メーターより引用

心に訴えかける本。子供の時に出会いたかったな…。大人でもとても考えさせられる内容で漫画ということもありスラスラ読めた。 頭ではわかっていても人間だから感情に流されることもある。立派な人間になんか中々なれるものではないけれどそんな理想の人達ばかりの世の中だったなら…きっと平和になるのだろうな。

読書メーターより引用

どう生きるか。哲学的な話だが、漫画ということもあり、非常に読みやすい。 大きな失敗をしても、それを反省して、どう今後のアウトプットに活かすか。大事とは思いながらも実践は難しいのが実情。ただ、何も思わないとそれで終わりで意識して少しでも考えていくことが重要なんだろう。 ありがとうは有難い(滅多に無いこと)をしてくれたから感謝する‥勉強になります。

読書メーターより引用

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感想

高校入学の課題図書として読んだ記憶が蘇る

高校受験が終わり、無事に
希望していた高校への入学が決まりました。

中学卒業後の春休みから
高校入学までの間に
高校側から出された課題が
この「君たちはどう生きるか」(小説版)の
読書感想文の提出でした。

当時15歳の私は律儀に春休みに
本を読んで感想文を書いた記憶があります。

ただ
感想文自体が好きではなかった、
読んでいても15歳の私には
いまいち臨場感に欠けるものであったので
特にこれといった感想はなかったと
記憶しています。

大人としては
これを「読ませたい」
という気持ちは今になったら
わからんでもないですが、
社会経験の乏しい10代の子達に
この本の尊さをわからせようとするのは
無茶な要求かなと感じます。

ただ、この数十年後に
漫画版ではありますが
再び「君たちはどう生きるか」を
読むこととなり当時の記憶を
振り返るきっかけとなりました。

こういうきっかけを作ることになった
という点に関して
意味があったのかな、とも言えます。

からだをこわしたら一番こまる人たちが 一番からだをこわしやすい境遇に生きている

1937年に出版された本ですが、
80年近くたった今でも、

からだをこわしたら一番こまる人たちが
一番からだをこわしやすい境遇に生きている

という状況で働いている人が多くいます。

この当時と今も変わらないと感じた一文です。

どうもこの部分について解決というか
意識すらされていないように感じます。

 

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嫌われる勇気

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Newton 2020年6月号

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