加藤諦三

【加藤諦三著】劣等感がなくなる方法【自己蔑視・利己主義】

加藤諦三

劣等感の強い人とはどんな人でしょうか?

劣等感が強いとどんな弊害があるのでしょうか?

自分自身が劣等感が強くて悩んでいる
という方におすすめしたいのが
加藤泰三さん

劣等感がなくなる方法

という本です。

劣等感を持つ人の特徴や
その行動について解説していきます。

加藤諦三さんがどんな方か知りたい方はこちらへ

加藤諦三
社会心理学者 加藤諦三の公式チャンネルです。ニッポン放送「テレフォン人生相談」のパーソナリティをはじめ、これまで何千人もの悩みを聴いてきました。ここでは現代社会のかかえる悩みに対する考えをアップしていきます。

こんな方におすすめ

  • 劣等感とは何なのか?を知りたい方
  • ネガティブな思考から抜けられない方
  • 一生懸命頑張って生きてきたのに、無力感に襲われてしまった方

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この本の解説

  • 劣等感とは何なのか?がわかる
  • 事実と解釈を切り分ける
  • 生きる気力を失ってしまったのは「好きなこと」をしていないから

劣等感とは何なのか?がわかる

まず、「劣等感」を持つ人はどんな特徴を持つか。
この本にはこのように書かれています。

深刻な劣等感のある人の特徴は、まず人と自分を比較しないではいられないということである。

深刻な劣等感のある人は第二に心の底では人が嫌いである。

深刻な劣等感のある人は、第三に心の底では普通の人よりも利己主義者である。

第四に劣等感の深刻な人はまわりの人が自分より優れているように感じてしまう。周囲の人が立派だと勘違いする。

劣等感を持つ人の特徴として

  • 人と自分を比較せずにはいられない
  • 心の底で人が嫌い
  • 普通の人よりも利己主義者
  • 周囲の人が立派だと勘違いする

幼少期のころの人間関係や経験によって
他人より劣っていることを
屈辱感と解釈したり、
またそのことを責められる環境で育ったりすると
この劣等感を持った人間性になってしまう。

この比較して育てられることで
その人は「見返してやる」とか
「優越したい」という心境が中心になります。

つまり「私がこれがしたい」
というものではなく
「優越感を得られるからこれをやる」
という思考になってしまいます。

これによって、
常に人の評価ばかりを気にする価値観となり
やがては評価が得られなければ
強い自己嫌悪や自己否定に襲われてしまう
という悲劇を生んでしまいます。

そしてこの評価を求める、
優越感を求める生き方によって
人が嫌いになってしまうという悲劇も生んでしまいます。

このような劣等感を持つ人にとって
他者との関わりは全て「優越するため」
に存在するのであり、
他者に関心を持っていないのです。

必然的にその人に周囲にいる人間関係は
悪くなってしまいます。

深刻な劣等感で生きることがつらい人は、今までの不幸な歴史を検証することが先決である。

事実と解釈を切り分ける

今までのことで、事実が我々の自尊心を傷つけるのではなくて、事実についての我々の解釈が我々の自尊心を傷つけるのだ、ということがわかる。

何かで失敗する、挫折する。
人生は自分の思った通りにいかない。

しかし、それが原因で
自殺までしてしまう人もいる。

例えば契約が取れなかったとか、
試験に落ちたとか、
それ自体は事実してあるが、
その人の人間性そのものを否定するわけではない。

挨拶したのにあの人は挨拶をしてくれなかった
目を合わせてくれなかった
というのは事実であって
「あの人はきっと私のことが嫌いなんだ」
というのは解釈である。
その解釈が正しいかどうかは
この事実だけでは判断ができないことである。
でも、劣等感の強い人は
この事実だけで自分の否定を強める解釈をしてしまう。

事実と解釈をしっかりと切り分ける重要性を説いています。

生きる気力を失ってしまったのは「好きなこと」をしていないから

劣等感を持った人の行動原理は
「他者より優れていたい」
というのがとても強い。

一見、一生懸命に熱中して結果を出している人もいるけれども
実は自分が好きでやっているのではなく
他者の評価が得られるから、
自分が優越を得られるからやっている
というのも多い。

それでいいじゃないか、
という意見もあると思いますが、
この優越を目的とした場合、大きな危険を含んでいます。
それは挫折や失敗をした時に生きる気力が大きく削がれること。
たとえ成功しても、他のことが気になり、
次の成功を求めずにはいられないこと。
つまり劣等感をより深刻にしてしまい、
さらなる負のループへと陥ってしまいます。

何か大きな挫折をして
生きる気力がなくなってしまった方は
自分の好きなことをやらなかったからではないでしょうか?

まずは人から評価は関係なく、
自分自身が興味を持ち、
喜びをもって取り組めることを見つけることが大事です。

すぐに見つからなくても、
時間をかけて見つけていってもいいのです。
人の評価は一切気にしないのですから。

YouTubeで語る

YouTubeでも紹介されています。

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著者・加藤諦三さんとは

加藤諦三さんの経歴・半生

1938年東京生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業、同大学院社会学研究科修士課程修了。東京都青少年問題協議会副会長10年歴任。09年東京都功労者表彰。16年瑞宝中綬章受章。現在、早稲田大学名誉教授、ハーバード大学ライシャワー研究所客員研究員、日本精神衛生学会顧問、早稲田大学エクステンションセンター講師。
社会心理学に関する著書多数。アジア圏を中心に翻訳出版もされている。また、50年以上にわたり全国で講演会を行う。40年以上パーソナリティをつとめるニッポン放送系ラジオ番組「テレフォン人生相談」に出演中。

公式サイトより引用

SNSなど発信媒体

公式サイト

Youtubeチャンネル

他の著書

あなたは、あなたなりに生きれば良い。

生きていくのが上手な人 下手な人

自分に気づく心理学(愛蔵版)

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ネットや読者の反応

久しぶりに心理学の本を読破。人生に悩んでいるのかわからないが、とにかく題名が面白く手に取ってみる。内容は難しくはない。人生というのは、物事の捉え方で全てが変わるのだということを学んだ。

読書メーターより引用

深刻な劣等感とそれが原因となって人生が歪むという考え方は今日の日本社会ひいては他国の社会が呈する様相を見る上で重要な切り口だと思う。社会全体も元を辿れば人間一人一人であり、その心理的健康が損なわれ続けていれば醜悪な様相を呈してくるのが当然のことと思う。個人から国レベルまで健全な心の在り方を考え直すきっかけに好適な一冊。著者の言葉は簡潔で正鵠を射るものが多いが、80頁の「日本では不平や不満を言うことの方がインテリと間違って考えられ、単に情緒的未成熟な人間をインテリと解釈する人が多すぎる」は至言だろう。

読書メーターより引用

ありのままの自分で存在していていいなんて、誰も教えてくれなかった。

読書メーターより引用

本屋でなんとなく手にとったが、読んでよかった!なぜ劣等感が生まれるのか、自己肯定感と所属意識など心理学的に分析。かつ論理的で読みやすい。

読書メーターより引用

優越願望は劣等感から生まれるという事を知って、掘り下げたいと思って読んだ。私は、ありがちなアダルトチルドレンとして育ったため、劣等感の原因が家庭や親なことには何の驚きもない。ただ、自分が今まで超努力してきた動機が「他人に優越するため」であったことが分かった。お陰で最近では実力も地位もつき、劣等感を感じることはあまりなくなっていた。しかし、不安やイライラは全く消えず、とにかく内心で他人を見下しがちというところ、他人との関係が空虚になりがちであるというところがテンプレの様に当たっていた。生き方の方向転換が必要

読書メーターより引用

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感想

  • なにくそ根性で頑張るほど実は劣等感を強化していた
  • 実は好きなことをしてこなかった。優越したかっただけ…

 

とてもコンプレックスの強い人間性だったので、
10代や20代は「なにくそ!」と思って
できないことや苦手なことをとにかく克服しようと
必死になって頑張っていました。
頑張っていたというより抗っていたと言った方が
正確かもしれません。

認めさせてやる
見返してやる

こんな思いだけがエネルギーになっていました。

そして、苦手なことを克服したこともあれば
結局、挫折してしまったものもあります。
しかし、誰かを見返そう、
認められようとした努力というのは
その結果にかかわらず、
自分自身の劣等感をより強固にする。
これを知った時に
ああ、だから私はいくら頑張っても
別の欠点や弱点に目が行き
そこを解消しようとまた抗っていました。
そして、いつも満たされていませんでした。

カメはカメ、
ウサギはウサギ、
カメはウサギのように走れないし、
ウサギはカメのように泳げない。
カメはカメとしてできることをし、
ウサギはウサギとしてできることをする。

それぞれの自分の持って生まれた
自分自身をしっかりと認識して
自分のできることに専念する
というのが大事なことだった
ということに気がつきました。

ということは
自分はどういう動物なのか?
どんなことができるのか?
どんなことができないのか?
これをしっかりと見極める必要があります。

実は好きなことをしてこなかった。優越したかっただけ…

これまでたくさんの趣味などに
取り組んできましたが、
まさしく「評価されたい」という
ことばかりでした。

あるとき、大きな挫折を迎えた時に
この本を読んで、
「そうか、自分は好きなことをしてこなかった」
ということを実感しました。

あらためて
「僕の好きなことは何だろう?」
と考え始めました。

多くのことは
活躍したり、上達したり、結果を出したりして
その人からの評価を目的に頑張ってきましたが
それを求めずに頑張ってきたことは何だろう?
と考えるようになりました。

そう考えると驚くほど少ないことがわかりました。

私の場合は、知識欲を満たしたりすることとか
勉強も数学・物理は評価されるよりも
純粋な興味があって勉強していたと思います。

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