幼少期に甘えの欲求が満たされなかったこと、
自分自身に大きな枷をはめて
自分自身の価値がないと思い込み生きてきたこと、
他者の顔色ばかりを伺って生きることに疲れてしまった。
自分自身がこれから生きていく上で
さまざまな苦しさの原因を知ることができるのが
加藤諦三さんが執筆した
自分に気づく心理学
です。
こんな方におすすめです。
- 生きる気力が削がれている方
- 人間関係、人付き合いが苦しい方
- 「どうして誰も自分のことをわかってくれないのか?!」と苦しんでいる方
加藤諦三さんがどんな方か知りたい方はこちらへ
Amazonで加藤諦三さんの著書一覧を見るこの本の解説
- 「事実というのは、人によって全くその重みが違う。」
- 白昼夢は満たされていない甘えの欲求
- 「自分は生きるに値する存在なのだ」
「事実というのは、人によって全くその重みが違う。」
事実というのは、人によって全くその重みが違う。この一点をお互いに理解することで人間関係の私的なトラブルはどのくらい避けられるか分からない。
冒頭に書かれている一文であり、
一番、著者の加藤諦三さんが仰りたいことではないでしょうか。
ある事実があっても
受け取り方は人の数だけ存在します。
賞賛と賛辞と受け取る人もいれば嫌味と受けとる人もいます。
侮辱と受け取る人もいれば、軽くイジられただけと受け取る人もいます。
自分と同じ価値観で他者も感じとるはず
と思っていると、他人のことが理解できません。
それは他人を思いやることができず、
また自己中心的な考えと受け取られてしまいます。
他者には他者、自分には自分の受け取り方がある。
このことが腑に落ちるだけで
人間関係がかなり楽になることがわかります。
白昼夢は満たされていない甘えの欲求
甘えの欲求はわれわれの基本的な欲求である。これが満たされていないと、この欲求はいろいろな形であらわれてくる。たとえば白昼夢である。
心に抑圧を抱えている人を想像すると
この白昼夢に浸る人が思い浮かぶのではないでしょうか。
これは甘えの欲求が満たされていないことによる行動であることがわかります。
映画「白ゆき姫殺人事件」でも
主人公の城野美姫が幼少期に
白昼夢を見るシーンや
映画「LIFE!」で
しがないサラリーマンの主人公ウォルター・ミティが
空想癖を巡らすシーンが描かれています。
「自分は生きるに値する存在なのだ」
今度は、「自分は生きるに値する存在なのだ」と自分で決めなければならない。
自分で自分のことを価値がない。
もしくは価値を低く見ている。
このことに気づくことが
幸せに生きていくことの第一歩です。
どんな人にも生きる価値があること
このことが腑に落ちると
景色が大きく変わります。
著者・加藤諦三さんとは
加藤諦三さんの経歴・半生
1938年東京生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業、同大学院社会学研究科修士課程修了。東京都青少年問題協議会副会長10年歴任。09年東京都功労者表彰。16年瑞宝中綬章受章。現在、早稲田大学名誉教授、ハーバード大学ライシャワー研究所客員研究員、日本精神衛生学会顧問、早稲田大学エクステンションセンター講師。
社会心理学に関する著書多数。アジア圏を中心に翻訳出版もされている。また、50年以上にわたり全国で講演会を行う。40年以上パーソナリティをつとめるニッポン放送系ラジオ番組「テレフォン人生相談」に出演中。公式サイトより引用
SNSなど発信媒体
公式サイト
Youtubeチャンネル
YouTubeでも「自分に気づく心理学」というテーマで
話をしている動画があります。
他の著書
「大人になりきれない人」の心理
新装版 愛されなかった時どう生きるか 甘えと劣等感の心理学
あなたは、あなたなりに生きれば良い。
ネットや読者の反応
なんとなく手に取ったけれど、とてもためになったと思うし、読んで良かった。心理について(知る)だけで、こんなにも心が軽くなる。本当に心理学は医療だと感じた。医療でいう薬が、心理学でいう知ることなんだと思う。心理学というものにあまり触れてこなかった人生だったけれどこういうことこそ人間が人間であるために必要な学問なのかなと思う。少し勉強しようかなぁ。 自分のためだけじゃなくて、友人、家族、恋人を理解して大切にしたい人に是非読んでほしい。
読書メーターより引用
購入理由は可愛い猫の表紙(ではなく帯だったが)に魅かれたから。そして「テレホン人生相談」の結構いいこと言うおじさんだったから。大変失礼な無知だが先入観なく読めてすんなり心に入った。ちょうど読み始めた時期がつい最近まで悩んでいて、自分なりに答を見出した時だったため、この本は私の決めた答に大きな○印を貰ったようで勇気が出た。ここに書かれていることは言葉にはできなかっただけで感覚では理解していた。今正に私は自分の心に気づき、自分を大切に生きようと思っている。そんな時に優しく大きな手で背中を押してもらえたようだ。
読書メーターより引用
キーワード:抑圧と甘え。 自分を傷つけた言葉は相手にとってどうでもいい。最悪なのは依存の欲求があるのに無いが如く振舞うこと。あなたの欠点は相手にとって好きなあなたの嫌いな点にしか過ぎない。他人は自分を傷つけるだけの力を持っていない。心理的に成長した人は私と同じ感じ方をしていない。自分の心は愛に飢えていること、心はボロボロになっているということを自覚すること。
読書メーターより引用
自分のことを言い当てられているようで、怖いくらいだった。ただ終盤まで読んでいると同じことを何度も書かれていて、くどくなってくる。でも自分を見つめ直すには、良い本だった。
読書メーターより引用
安間先生の新しい西表島の本(こちらは未読了)の中で触れられていた、加藤諦三さんの本を初めて読んでみました。様々な理由から自分の中に甘えや依存を抑圧してしまっていると、どんなことが起きるかというお話で、自分の周囲の人でこういう人いるなぁ、と思うところもあれば、私もこういう傾向があるかも、と思うところもあり、とても興味深く読みました。本当の自分の考え方や感じ方から目を背けて、大人の理屈で理由をつけたり、体裁を取り繕うことは、自分自身に自分の本心を隠すことになってしまい、とても怖いことなんだなと思いました。
読書メーターより引用
「自分に気づく心理学」 加藤諦三さん
読むのが苦しくなる真理を突かれていました。
自分はこう思っていたけど実は真逆で、こうだったからこういう考えに支配されているんだとか、発見が多過ぎて正直 #読了 した今でも頭が追い付いていないです…。大事にまた読み直そうと思います。 pic.twitter.com/R5MsXHUCov— 水星ちゃん (@Suisei_x_) June 23, 2020
いじめや横暴な人に悩んでるなら「犯罪心理学入門」や「自分に気づく心理学」みたいな本で武装すると楽よ。
相手を知らないで土俵に上がるのは無謀よ— 偽宗(Nisemune) (@nsMn2s) June 2, 2019
加藤諦三「自分に気づく心理学」を読んだ。辛かった気持ちを封印している人にも、不機嫌な他人に振り回されてしまう人にも役立つ本。
親や周りの人に大切にされていなかったとしても、未来を変えることはできる。— うさぎちゃん (@usagi4you) February 26, 2021
同僚にめっちゃ本好き活字中毒という人がいて最近心理学の本読んでるというので、面白いやつ一冊貸してください!と頼んだ。フロイトかな、ラカンかな、なんて思ってて昨日渡されたのが『自分に気づく心理学』みたいなやつでPHP出版(コンビニによく置いてある感じの)だった。お、おう
— 深澤うろこ (@fukasawauroko) March 12, 2020
今 加藤諦三さんの「自分に気づく心理学」を読んでる
改めて 自分はまだまだ甘えの欲求を抑圧してるなと思う
そして親側の心理というのも理解できてきた
今の自分にとって大事なとこまとめて、明日までにこれからどう行動したらいいかまで整理したい— アクア 〜aqua〜 (@changstarlite) May 17, 2019
加藤諦三さんの『自分に気づく心理学』はすごい良い!
目次の中に、
『甘えの欲求を隠しているから不機嫌になる』などある!去年買って、苦しくなってひと通り読んでから読んでない笑
私の中の幼児が嫌がってたんだね笑
そんなすぐ大人の階段登れないよ〜、登りたくないよ〜って思ったのかも笑— ピース🌬順風 (@wind8008) January 21, 2021
感想
- 甘えの欲求が満たされなかったことで、ねじれた形で他人に依存する
- 心の自傷行為を続けていた
- 敵意や憎しみ、怒りに満ちていた人間関係
甘えの欲求が満たされなかったことで、ねじれた形で他人に依存する
小さい頃、厳しく育てられたであろう方が
ねじれた形で甘えの欲求を満たそうとする。
大人になって幼児のように甘えを表現することができないので
それを道徳や正義と結びつけてあらゆる形で表現する。
いろんなパターンが考えられますが、
なんだかこの人、かわいそうだな
満たされなかったんだな、
という方はそもそも、幼少期の甘えの欲求を
満たされなかったのだろうと感じます。
そして、自身が人間関係に疲れ、
周囲から人が離れていき、
「どうして自分の気持ちをわかってくれないのだろう」
という経験を繰り返す方は
おそらくこの甘えの欲求が満たされて来なかったのだろうと
感じています。
心の自傷行為を続けていた
私自身、自分のことを
たくさん傷付けてきました。
自傷行為をする方がいます。
あまりその行為について
理解ができなかったのですが、
自己否定を繰り返すことも
ナイフではなく言葉で
自分の心を傷付けまくっている
ということに気がついた時
心の自傷をしていたのだな
と自覚しました。
自分で自分のことを大切にできなかった。
自分のことを一番叱りつけていたのは
自分だった。
それが一番大きな発見でした。
これまでよく頑張ってきた自分を
いたわり始めました。
これまで傷付けてきたことを謝りました。
少しずつではありますが、
自分自身と良好な関係、
自分自身との信頼を少しずつ積み上げることで
生きることに対する
恐れを少しずつ減らしています。
敵意や憎しみ、怒りに満ちていた人間関係
10代の頃から自分の周囲の方に対して
強い憎しみや怒りがありました。
敵意を持って生きてきました。
当然、それでは人間関係が
他の人よりも疲れますし、
ストレスになります。
そして本書にもある通り、
「優れていたい」
「気に入られたい」
という願望だけが自分の行動原理となり、
自分がやりたいというよりも
評価を得ることに執着し、
自分の精神を消耗させていきました。
そして常に他者の言動が脅威となります。
誰から何を言われるか
これに対して過剰な防衛となり
不要な攻撃性となり
人間関係にほとほと疲れることとなりました。
そして本書を読み、
考えを改めるに至りました。
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