太平洋戦争、日中関係、満州
日本の歴史、中国との関係を語る上で
外せない出来事です。
今の日中関係にも影響はもちろんあり、
その背景を知ることが
たとえ小さくても両国の理解の一歩となると思います。
この記事では、かつて存在した満州国の様子を知ることができる
ぼくの満洲
という本の紹介します。
こんな方におすすめ
- 戦争中のリアルな状況を知りたい方
- 中国と日本の関係を知りたい方
- 戦争体験の話を知りたい方
この本の内容

一言でいうと何?
配線前後の満州の生活記録を残した本
満州の奉天に暮らす幼少期(6歳前後)の森田拳次氏と家族を舞台に
日本人、中国人との交流や人間関係、
戦況悪化、敗戦による本土の帰国までの様子を描いた漫画です。
漫画のほかにも、当時、満州に暮らしていた方からの
手記がたくさん乗せられています。
当時の様子がリアルに語られています。
- 「中国人の子供と遊ぶな」という日本人
- 満州・奉天の街の様子
- 赤紙令状
- 戦況悪化・敗戦
- 子供を手放す
- ソ連兵の連れ去り
- 過酷な帰国旅
またマンガだけでなく、
当時、満州で暮らしていた方々の手記が
たくさん載せられています。
当時の満州、日本政府、中国などの
世界の情勢が細かく描写されています。
著者・森田拳次氏の経歴
他の著書
丸出だめ夫―オリジナル版 (1)
まんがでべんきょう 野口英世
モリケンのマンガの描き方教室―楽しく読んでマンガが描ける
レビューの評価
1999年出版のためか、
Amazonにも読書メーターにもレビューが見当たりませんでした。
そこでTwitterでぼくの満州について語られているツイートを集めてみました。
「開拓」という満州移民専門誌に連載された「満蒙開拓青少年義勇軍」まんが。青少年義勇軍だったぼくの父親の年齢考えるとこれ読んでたんだろうなあ。
それとは別に戦時下、どうも「満蒙開拓もの」と呼ぶべきまんがのジャンルがあったんだろうなと考えている。 pic.twitter.com/FnmK3DxA5c— 大塚八坂堂・柳田國男民主主義論集・まんが訳酒呑童子、発売中。 (@MiraiMangaLabo) January 29, 2020
森田挙次が経験した満州での生活を描いた作品です。
五族共和を主張しながらも日本人たちが偉く威張っている様子が漫画を通してもよく伝わってきます。読みやくておすすめですよ📕
ちなみに当時の人気漫画はのらくろだったそうです🐕#満州#漫画マンガ ぼくの満州 上巻|https://t.co/KrGNveRRxX
— 満州のミニ研究 (@HUkQMPpZsqR05nf) January 6, 2020
森田挙次の満州での体験を描いた作品です。
終戦後の引き揚げの様子が描かれていますがとても悲しい場面が多かったです。
また、中国人も政治の派閥などがあって大変だったようです。#満州#戦争#引き揚げ#漫画マンガ ぼくの満州 下巻|https://t.co/vlrhlnI20u
— 満州のミニ研究 (@HUkQMPpZsqR05nf) January 7, 2020
ゆるり報告🐾🥝☕
図書館で
ぼくの満州 上巻
森田挙次を読んでいます。漫画なのでとても読みやすいですよ📕
たくさんの日本人🇯🇵が中国🇨🇳に移り住もうとしたのは本当に不思議に感じる。
故郷を捨てて行ったんだからね。
強制的に行かされた人、上手い話だと思った人もいたのかな?#歴史#漫画 pic.twitter.com/0jN4YGKVQJ— ほめる之助と普通療法 (@socialblues1) September 25, 2019
ゆるり報告🐾🍏☕
ぼくの満州 下巻
森田挙次を読みました。
とても悲しい歴史😿
敗戦後の満州に残された日本人たちの悲劇がリアルに描かれています。
関東軍の人たちはみんなを置き去りにして先に中国を脱出したみたいですね🙀ちなみに当時の人気漫画はのらくろだったようです。#満州
では🐾 pic.twitter.com/AWTJ2nk1Hr
— ほめる之助と普通療法 (@socialblues1) October 2, 2019
トークイベント「ぼくらがみた戦争~漫画家が伝える引揚体験」
8月5日(土)14:00~
子ども時代に満州からの引揚げを体験したちばてつやさん、森田拳次さんが、戦争の記憶を次の世代に伝える大切さについて語ります。
<出演>ちばてつやさん、森田拳次さん
<司会>宮田佳代子さん pic.twitter.com/JtWZv73Kux— 平和祈念展示資料館@6/9再開館 (@heiwakinen) August 3, 2017
左から 僕・ちばてつや先生[あしたのジョー]・古谷三敏先生[BARレモンハート]・森田拳次先生[マンガ・ぼくの満州 日本漫画協会常務理事]・北見けんいち先生[釣りバカ日誌]皆様 満州からの引き上げを経験されておられたのです。
→つづく pic.twitter.com/N6SsMW1uud
— SantaUonome (@SantaUonome) January 24, 2017
自分に起きた変化
ぼくの満洲―マンガhttps://t.co/noJq6uK2v5
当時の満州の雰囲気が伝わります
子供時代に戦争を伝える本や映画は多く
学校も推薦していた
子供心に何となくは分かるんだけど
遠い世界に感じていた大人の人間関係が分かる年になり
リアリティをもって
当時の状況が分かるようになった pic.twitter.com/0FOEkNJBjA— リンリン/本の処方箋 (@LingLing_vp) June 18, 2020
子供の時、感じていたこと
私が子供のころから映画やドラマ、本などで
大人たちは必至で戦争の体験を伝えようとしてくれていました。
ネガティブな体験ということはもちろん
子供心にわかっているのですが、
「戦争を知らない子供」ですので
リアルに空襲や命を落とすかもしれない
危険性までは当時は感じ取れませんでした。
そういうことがあったんだな
という第三者的な目線でした。
大人になってリアルに感じ取れるようになったこと
また当時は男たちが戦場に駆り出される
という状況もあって、
地域や職場などのコミュニティは相当に
ギスギスしていたことと想像します。
大人の人間関係のストレスがわかる年齢になり
この戦争という状態が
いかに大変な状況であったか
というのが考えただけでも恐ろしいです。
今の時代の価値観で比べてしまうと
想像もつかないぐらいの状況です。
戦争の手記も人類にとって
ネガティブではありますが体験です。
この体験をどのように咀嚼するか
それぞれの心の中にしまっておいていただければと思います。