この記事では
幸福論 ─まんがで読破─
を紹介します。
将来を悲観している青年とその友人が
互いに幸福になるために
様々な葛藤や挑戦をするストーリーです。
そこから幸福とは何か?
幸福に生きるためには?
というテーマに触れています。
こんな方におすすめ
- 将来に不安ばかりがよぎる方
- 引きこもりがうらやましく感じている方
- 気分が明るくなりたい方
この本の内容

一言でいうと何?
抑うつ病のドニが
職場で問題を起こすことが多い。
他人とのかかわりを極端に嫌うドニを
同僚のロランが何とかしようと試みる。
やがて、ドニも心を開いていく
という物語です。
心を開いていくために
職場を変えたり、
命を助けたりしながら
幸福になるための生き方とは何かについて
言及しています。
著者の経歴
アラン(Alain)ことエミール=オーギュスト・シャルティエ(フランス語:Émile-Auguste Chartier、1868年3月3日 – 1951年6月2日)は、フランス帝国(フランス第二帝政)ノルマンディー・モルターニュ=オー=ペルシュ出身の哲学者、評論家、モラリスト[2][3][4]。
ペンネームのアランは、フランス中世の詩人、作家であるアラン・シャルティエ(英語版)に由来する[5][6]。
1925年に著された『幸福論 (アラン)(フランス語版)』で名高いが、哲学者や評論家としても活動し、アンリ・ベルクソンやポール・ヴァレリーと並んで[7]合理的ヒューマニズムの思想は20世紀前半フランスの思想に大きな影響を与えた[8]。
Wikipediaより引用
他の著書
アラン 幸福論
マンガ版ではなく、
原書で読むならこちらです。
アラン 定義集
人間論
レビューの評価
まんがで読破を読破するシリーズ。 ロランとドニという青年の物語を通して、幸福論を説くスタイル。 幸福とは「情念」に襲われないこと。そのためには「行動」をおこすこと。 ちなみに、読んだいる間、頭の中では明石家さんまの「しあわせ~って何だぁっけ、何だぁっけ、ポン酢しょうゆのある家さ♪」っていうCMソングがリフレインしていました。
読書メーターより引用
すごい。これ読んで幸福になれた!(ステマではなく) 疑問だった、なぜ創作人は報われないかもしれない努力を延々とするのか。ここにその答えがかかれてあった。ストーリー的には最後、そんなはずがない…なベタでしたが、まあ許せる範囲内かと。大事なのは、幸福論これね。
読書メーターより引用
幸福とは何か…。「自分が幸福でいることが他人への一番の礼儀なのだ」ではどうすれば幸福になれるのかということがこの本に書かれています。ときどき読み返したい私のバイブルのような本です。「ああけっこうなおしめりだ」でひとりで爆笑してました(笑)あと運動ってやっぱり大事なんですね。
読書メーターより引用
まんがで読破幸福論読了。
人々は苦しみを求め苦しみを愛している。意思を奮い立たせるよりも不幸に身を委ねる方が楽だと感じてしまう。
普段から作り笑いでも笑っておけば落ち込まなくて良い。
的な内容。
前に読んだけど改めて読み返すとその通りだなと感心する次第。 pic.twitter.com/XuLwBgn3X7— kohet (@kohei_hash) May 14, 2019
『幸福論』まんがで読破
真の幸福とはその人と一体となるもの。
要は、前向きな考えを持っていればどのような境遇でさえ幸福に感じるもの。
前向きでない考えをこの本では「情念」といい、何もしないと勝手にこの考えに押し潰される。考える隙を与えないよう行動する事で、情念を抱く事がなくなる。— ひらこ (@Niceguy_t) March 9, 2019
まんがで読破シリーズの中では、かなりいい一品だと思う。
アランさんは、考えすぎずに行動することが大事だと…『幸福論 ─まんがで読破─』アラン ☆4 https://t.co/iyjN0N1FIg #booklog— t4learning (@t4learning) November 26, 2018
感想
ロランに共感できない
ロランは陰キャのドニを連れ出そうとするのですが
どうも共感できない。
個人的な意見ですが
ドニの心に土足で上がり
彼を無理やり引きずり出しているような感覚がします。
ポジティブ・ハラスメントの領域に達していると感じます。
ドニの言葉を傾聴するのが最初の一歩だと考えます。
ドニにはドニの世界観や観念があるわけです。
確かに彼は幸福になろうとしているようには思えません。
この本でいう「情念」に駆られて
不幸になる考え方をしているのは確かです。
彼がそう思っているのならそうしてあげればいいのでは。
自分で描いている通り不幸になるのだと思います。
169~170ページにあるエミールの言葉に共感します。
ドニの心の闇、つまりインナーチャイルドは
彼自身が向き合うしかありません。
彼自身が過去の心の傷に向き合うしかありません。
向き合うのを怖がっているドニを周りが強制する権利はないと考えます…。
まずはドニが自分に対する肯定感を養う必要がある。
そうなるための何かきっかけがあったかと。
それこそ幼少期のころに
「こうあるべき」みたいな観念が生まれてしまった。
そこから向き合うことからスタートだと思います。
実際、他人がドニみたいなタイプに深入りすると
深入りした人も精神をやられてしまうので
みなさん、距離を置いていますね。
世界観や観念が幸福を作る
この世は暗いことばかりだ
と思えばそういう世の中に見えます。
先の事を心配すれば、
心配が止まらなくなります。
ドニとロランを見ていると
世の中に対するものの見方によって
同じ世界でも見え方が全く変わってきます
この本では、自分の欠乏感を埋めるような欲望を
「情念」と呼んでいますが、
欠乏感からくる欲求ではなく、
自己肯定からくる欲求への転換の方が
前向きな気がします。