Windows10に関数電卓のアプリが標準搭載されています。
四則演算やメモリーの他にも様々な関数や演算が用意されています。
開いてみると、どういう機能なのかわからないのもあったりします。

これってどういう意味?

このボタンは何を計算するの?
意外と知らない関数や機能を紹介します。
電卓アプリから関数電卓を使う
windows10には関数電卓のアプリが標準搭載されています。
アプリを開くと下記の画面になります。
各ボタンの機能
2nd:切り替えボタン。Shiftキーのような役割です。
定数
π:円周率
これは有名な定数ですね。
ボタンを押すと
3.1415926535897932384626433832795
と入力されます。
3.14とわざわざ手で打つ必要はありません。
有効桁数が多くなればなおさら楽になります。
こんなに細かい桁数が必要な場面は
ほぼないですが。
e:ネイピア数
こちらは微分積分を習うと出てくる定数です。
πと同じく無理数になります。
ボタンを押すと
2.7182818284590452353602874713527
が入力されます。
一変数の演算
\(x^2\):二乗
数字を推して、\(x^2\)を押すと、二乗した数が出力されます
と押すと
169
が表示されます。
\(x^3\):三乗
数字を推して、\(x^3\)を押すと、三乗した数が出力されます
1/x:逆数
|x|:絶対値
n! : 階乗
\(10^x\) : 10のべき乗
べき乗で表示
exp:指数表示
2.5e+35
(2.5 x 10^35)
という数を入力ができます。
余りの計算
mod:剰余
割った余りが表示されます。
\(x^y\) : 指数計算
対数計算
log : 常用対数
底が10の対数を計算します。
この関数はデシベル(dB)の計算で
よく使われる重要な関数です。
地震のマグニチュードの計算でも使われます。
0からとてつもないでかい数の範囲で
通常の計算を取り扱うとやりにくいので、
計算しやすくするために対数を使います。
何桁ぐらいの大きさか、が分かればいい場合に使われます。
音の大きさや電磁波の電解強度、エネルギーなど。
ln : 自然対数
底がネイピア数eの対数を計算します。
角度単位の切り替え
DEG → RAD → GRAD : 度数法 → 弧度法 → グラード
角度の表記を設定しています。
DEG は1周を360度
RAD は1周を2π
GRAD は1周を400度
と表記する角度法です。
DEG の選択中の時に
2ndボタン切り替え
2ndボタンを押すと切り替わります。
累乗根の求め方
√x : 平方根
3√x : 立方根
\({}^y\sqrt{x}\) : xのy乗根
3 2 \({}^y\sqrt{x}\) 5 → 2
べき乗の求め方
\(2^x\) : 2のべき乗
対数の求め方
\(\log_y x\) : 底yの対数
2 \(\log_y x\) 3 2 → 5
\(e^x\) : ネイピア数のべき乗
1 0 \(e^x\) → 22,026.465794806716516957900645284
対数、指数、平方根、立方根など
一般的な演算はこちらで計算できます。
三角関数
三角関数のタブには下記の関数があります。
近似値を求めることがない限り、
電卓で数値計算をする用途はなさそうな気がします。
せめて円周率の表記だけπで表してくれれば
便利なのですが。
-1と書いてありますが-1乗(逆数)という意味ではなく
逆関数の意味です。知らないとかなり紛らわしいです。
“sin-1″という一かたまりの記号と思うとわかりやすいです。
hyp : 双曲線関数切り替えボタン
双曲線関数に切り替わります。
その他の関数
|x|: 絶対値
\(\lfloor x \rfloor\) : 床関数
小数点以下を切り捨てます。
\(\lceil x \rceil\) : 天井関数
小数点以下を切り上げます。
rand : 乱数
0~1の乱数を返します。
時間計算
→dms : 10→60進数表示変換
時間計算をするときに便利です。
→deg : 60→10進数表示変換
関数電卓を使いこなそう
Excelも便利ですが、セルに計算式を入力するよりも
1個のデータをその場で計算したいときなどに
関数電卓の方が手軽に使えたりします。
意味の分からない記号もあったと思いますが、
覚えていただければ、より便利に活用できると思います。



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