息苦しい社会
世界の混沌
そんな様子を感じることはないでしょうか?
人種や格差に対する不満となって
暴動が起こっています。
図らずもコロナ禍によって
さらに人間社会の闇を浮き彫りにしました。
しかしこの闇は初めて起きたものでも
突然起こったものでもありません。
まずは人類の闇を深く知っていくことが大切になります。
この記事ではその闇の一端が分かる
橘玲さんの著書
上級国民/下級国民
という本を紹介します。
こんな方におすすめです。
- 社会の実態を知りたい方
- これから起きる可能性を知りたい方
- 令和時代に就職を控えている世代
この本の内容
いったん「下級国民」に落ちてしまえば、「下級国民」として老い、
死んでいくしかない。
幸福な人生を手に入れられるのは「上級国民」だけだ。
これが現代日本社会を生きる多くのひとたちの本音だというのです。まえがきより引用
「下級国民」を待ち受けるのは、
共同体からも性愛からも排除されるという
”残酷な運命”。
一方でそれらを独占する少数の「上級国民」たち。
ベストセラー「言ってはいけない」の著者があぶり出す、
世界レベルで急速に進行する分断の正体。
著者:橘玲

一言でいうと何?
格差社会の成り立ちとこれから起きることがわかる本
格差社会
表立って話題になりにくい
格差の問題を取り扱っています。
PART1では
- 平成の30年間で日本が低迷した歴史
- 令和の時代にこれから日本が辿るであろう道のり
を書いています。
このパートのキーワードは団塊の世代です。
日本はこの数十年間、
良くも悪くも団塊の世代のために
運営されていった
ということが改めて認識されます。
そしてそれによる弊害が、
子供たちの団塊ジュニアに及んでいます。
上級国民/下級国民https://t.co/OYVcFz1wXp
PART1まで読了
期待を外さない内容‼️✅平成で起きたこと
日本の低迷、雇用、経済✅令和で起きること
日本の年金、世界の格差日本はまだまだ
「団塊の世代」が中心それを踏まえて
立ちまわっていくしかない🧐 pic.twitter.com/9lVa9WBGij— リンリン/本の処方箋 (@LingLing_vp) June 15, 2020
PART2では
モテ、非モテという本書独自の表現で
格差(特に男性)を説明しています。
モテ、非モテ、女性との対立関係
非モテが黙殺されている状況を描写しています。
上級国民/下級国民https://t.co/OYVcFz1wXp
PART2まで読了
性別、年齢、学歴ごとに
幸福度、不安度を測定📊そこから浮き彫りになった
日本社会の現実🇯🇵人間👥は存在を
認知されず黙殺されるのが
一番つらく😖、不幸😰なのがわかる pic.twitter.com/xOqG6IvPvj— リンリン/本の処方箋 (@LingLing_vp) June 16, 2020
PART3では
知識社会で分断される世界の情勢について
書かれています。
各国がそれぞれに分離感を抱き、孤立していく。
その孤立からある種の世論が勢力となって、
政治に現れています。
これから世界は新たな種類の混沌に入ることを示唆しています。
上級国民/下級国民https://t.co/OYVcFzj8lZ
人間社会の残酷な現実と歴史を知る
人には次の2つの欲求があって
一体感➡️自分には価値があると求める欲求
重要感➡️人とのつながりを求める欲求この欲求がある限り
格差ができるのは
必然なのか
そう感じた pic.twitter.com/y5JcCdqToh— リンリン/本の処方箋 (@LingLing_vp) June 16, 2020
著者 橘玲(たちばなあきら)さんについて
橘玲さんの本は当ブログでもたくさん紹介しています。
主にみんなが口にしにくいことを
言葉にして本として読むことができます。
一部、著者の独自の考えだったりする箇所も見受けられます。
事情に詳しくなれば、橘玲さんよりも
さらに細かな指摘ができるようになりますが、
問題はそういう判断材料さえ
持ち合わせていないことだったりします。
ただし現在の受給者は制度の対象外で、年金を減額されるのは現役世代から。『上級国民/下級国民』でも指摘しましたが、日本の政治は団塊の世代の既得権を守ることが最優先で、現役世代や若者が搾取される構図がますますはっきりしてきました。
— 橘 玲 (@ak_tch) February 14, 2020
他の著書
新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ
言ってはいけない―残酷すぎる真実―
幸福の「資本」論――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」
レビューの評価
『言ってはいけない』の著者が世代、教育、生物の本能、グローバルな潮流の切り口から、格差は厳然として存在し拡大する一方であると幅広く参考文献を引きながら解説。紹介される社会学の文献は後日インデックスとして参照できそう。なお、本書のもとになった講演の標題は「リベラル化する社会の分断」。 2019年は、車を暴走させて親子を死なせた元高級官僚が逮捕すらされなかったことがきっかけで「上級国民」というネットスラングが流行しました。興味を引く新語をタイトルに用いたところに本書がヒットした原因があったのではと思います。
読書メーターより引用
上級国民をこき下ろすような本を予想していたので前半の日本分析は新自由主義的な意見のようでがっかり。モテと非モテから独自の論理とアメリカ社会の分析から俄然面白くなった。トランプ現象や福祉社会の代表と思っていたスウェーデンがネオリベ社会(自己責任)であるとの指摘、現在のコロナ対策を見てなるほどと納得。アメリカ社会にならないような政策を日本はとるべき、まだ間に合う。
読書メーターより引用
賛否両論がよくわかる本でした。資本主義の社会において、教育資本、資産等の再生産による格差が生じるのはその通りですし、成長が本質であるといわれるゆえんだと思います。これを理解していれば著作で議論している内容はそれほど真新しくは感じません。特にネットスラングや一般書から引用した造語を用いて再定義を試みるせいで話をややこしくしている印象を持ちました。とにかく本や歴史の流れを辿った言説が多い(というかどこかで見た議論でしか構成されていないのでは?)ため、あまり本を読まない人には印象的に感じるのだと思います。
読書メーターより引用
我々の現在と未来を冷酷に書き記した本。 我々は茹でカエルの様な世界を生きている。
読書メーターより引用
人気の本なのでなかなか図書館から来なかった。コロナ閉館もあった。中産階級が溶けるようすをアメリカ、日本、ヨーロッパなと例示している。「右」「左」という表現が多い。なんだか死語になりつつあるような気がする。リベラルのはずが既得権益にしがみついているような「〇〇党」や「●●党」どの国の政党を入れてもオッケー。今、転換期だと思う。ベーシックインカム(一人につき月に20万円の例)を日本でしたら貧しい国の女子が日本男子と結婚して10人の子供で11×20万円=220万円??そうなのか赤ちゃんも??少し笑えた。
読書メーターより引用
感想
著者の売りである、
言ってはいけないことを
並べつつ社会の深層に切り込んでいます。
若干、論理が飛躍しているところもありますが、
それでもそこに心のざわつきがあるのならば、
私自身の心に何かしら、偏った思考があるのでしょう。
やはり残酷な一面は感じます。
格差はイジメ、犯罪のように
社会から逃れられない
現象の一部なのでしょうか。
そう感じてしまいました。
人は、みんなと繋がっていたいという一体感と
自分は特別なんだと実感したい重要感、
の2つの欲求を持っています。
この2つの欲求から格差や差別が生まれてしまうのは
致し方ないことであるのかと。
であれば、それを認知した上で、
対立する集団同士がさらなる一体化を目指す。
それには何をするべきか。
一人一人の心の在り方が人類の未来を左右すると感じます。
他書のおすすめ
知ったほうがいい、
非常識な真実が
知ることができるであろう本をご紹介します。
お金、格差、遺伝の真実を直視できれば
この後の生き方にもいい影響を及ぼすことができると信じます。