【書評】リーダーになる人に知っておいて欲しいこと【松下幸之助】

書評

パナソニックグループの創業者であり、
多くの経営者から神のように尊敬を集めている
松下幸之助さんの発言を集めた本である

「リーダーになる人に知っておいて欲しいこと」

という本について、
当方の感想や主観を交えながら
紹介いたします。

こんな方におすすめ

  • 組織を指揮する立場の心構えを知りたい方
  • 松下幸之助氏の思想を知りたい方
  • 現場から離れマネージメントに専任した方
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この本の解説

  • 組織を指揮する立場の心構えを知りたい
  • 「自己観照」とは「内観」そのもの

組織を指揮する立場の心構えを知りたい

こちらは松下幸之助さんが述べたことを
松下政経塾が編纂してまとめた本です。
ですので松下幸之助さんの
名言集、発言集というような構成の本となっています。

素直、熱意、客観、縁、人情、志

という言葉が出てくることからも
この本が在り方を指南する本というのがよくわかります。

組織のリーダーは、戦国武将のように
出撃、撤退などの組織全体の大きな方向性の指示を決めて
それを与えることが主な役割となります。
そこで大事になるのがこのような、在り方を突き詰めなければ
足軽兵にまで武将の指示や意図は行き渡りません。

「自己観照」とは「内観」そのもの

これらの本質論の中で強い共感の一つとして
「自己観照」という言葉がありました。

この本では「自己観照」と言っていますが
これは「内観」そのものと言ってもいいのではないでしょうか。

内観の重要性がわかる動画があります。

「怒り」のメカニズムとキレない技術

この動画でもこの本と同じように
自分で自分を見つめることの重要性を説いています。

人に指摘してもらうのではなく
自分で自分自身を徹底して見つめることです。

想像している以上に
みなさん自分のことに無頓着、無関心です。

自分の気持ちがわからない
という人が本当に多いように感じます。
感じている不安や恐怖、悲しみ、怒り、
喜び、幸せ、など
これを「ああ、私はいま〇〇の感情を持っている」
ということを認識するだけです。

他人が時間の遅れてくる
敬語が話せない、
食事の作法がなってない、
すぐ言い訳する
など自分の中で許せない、
裁いてしまう自分がいたとしたら
「そういう自分がいる」
ということを認識するだけでOK。

いつまでも、昔のあのことを恨んでいる
としたら、「何年経ってもまだ許せないんだな」
と認識するだけでOKです。

すると不思議なことに気持ちがやわらいで行きます。

自己観照の大切さ、効能は声を大にして伝えたいです。

また他人は本音をいいません。
本音をいわない理由は、

  • 関係が悪化するため
  • 自分の都合の良いように動いてもらうため

というのがあると思います。

他人が何かを諭すときに
本心から良心から言ってくれることもありますが
中にはそのように仕向けている人がいるのも確かです。
社会に出るとそのことが嫌というほど味わいます。

だからこそ自分のことは自分で見つめる必要があります。

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松下幸之助さんの紹介

松下幸之助さんの経歴・半生

パナソニック(旧松下電器)グループ創業者、PHP研究所創設者。
明治27(1894)年、和歌山県に生まれる。
9歳で単身大阪に出、火鉢店、自転車店に奉公ののち、大阪電灯(株)に勤務。
大正7(1918)年、23歳で松下電器を創業。昭和21(1946)年には、
「Peace and Happiness through Prosperity=繁栄によって平和と幸福を」
のスローガンを掲げてPHP研究所を創設。平成元(1989)年に94歳で没。

本書の述者紹介より引用

この動画がわかりやすいです。

【ゆっくり解説/偉人伝】松下幸之助はどうやって経営の神様になったのか? ~パナソニックを創った男~ #2
世のため人のためアニメシリーズ「松下幸之助物語」電気製品でみんなの暮らしを豊かに/Konosuke Matsushita

編者・松下政経塾の紹介

故・松下幸之助が拠出した私財70億円を基金として、1979年に財団法人として設立。
21世紀に理想の日本を実現するための諸理念・方策の探求と、
それを推進していく人材の育成を目的とし、現在、政界・財界に多くの人材を輩出している。
自修自得、現地現場主義、徳知体三位一体の方針に基づき、人間を磨き、
志を確立するべく、2009年1月1日現在、18名の塾生が研修している(研修期間は3年間)

本書の編者紹介より引用

SNSなど発信媒体

公式サイト

他の著書

道をひらく

素直な心になるために

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ネットや読者の反応

彼の言う、人情の機微を悟ることで本当に人を動かすとこができる、というのと、随所にある縁を求めるというのは重なると思う。 人情の機微を知るために原則となるという思いやりを日頃から他人に対して持とうと思った。

読書メーターより引用

素直に物事をみることが大切だと考えさせられた。「絶対にこれはやらなければならない、やるべきもんやと信じたことだけをやる」ということ、どちらかというと「やってみなければわからない」派だったから、色んな事に手を出してやる戦略を取っていたけれど、気持ち的にも足りないことは多々あった。戦略を変える時期なのかもしれない。あと、何でも深く考えすぎず、適当なところで結論を出せる能力も大切だと思った。「〇〇すぎ」は大抵の場合良い事がない。改めてコロナ期間に何ができるのかを考えたい。

読書メーターより引用

松下幸之助さんがリーダーとして成功する為のエッセンスをまとめた説話集。48個の標題と松下さん自身の生の言葉が書かれています。ページ数もそれ程多く無く、読みやすいです。一生涯商売人として貫き通した人の、厳しくも温かい言葉に心が震えました。リーダーとして自分自身の行動を振り返るのに役立つので、社会人は読むべき一冊だと思います。

読書メーターより引用

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感想

社員数が100人ぐらいの社長さんにちょうどいい

本の内容は
本質論に終始し、
具体例にはあまり触れていません。

例え話として秀吉などの
具体例はあるのですが
あなたの現場でどうすればいいか
ということを教える本ではないです。

となるとこの本にダイレクトに響いてくるのは
これまでプレーイングマネージャーとして
活躍していた方が
マネージメントだけに選任する立場になった時です。

マネージメントに専任している方が
現場のことから離れた場合
トップダウンで現場の作業員のやることまで
指示を出すとかえってうまくいなかくなることを経験したからです。

例えば社長自らが立ち上げた肝煎りプロジェクトが
あったとします。
大抵は立ち上げるきっかけだけ与えて
あとは責任者や部下たちに任せるのですが
これがもし社長が司令塔役となった場合どうなるでしょうか?

現場の作業員はとてもやりにくいでしょう。
なぜなら社長の言うことに異を唱えられないことが
一般的だからです。
さまざまな指示系統がある中で
社長が自らやった場合、
最高責任者がこうだと言った場合
違うといえる立場の人間はごくわずか。
もしくは社長の言うことは絶対ということもあります。

また部下の心理として
社長が自分の責任のもとでやれと言ったのなら
(何も考えずに)やればいい
なぜなら社員は会社の命令に従うことが第一
もっといえば(自分が責任をとるわけじゃないし)
という心理が働きます。

独裁国家が失敗しているパターンを見ると
独裁者が全部自分で仕切ろうとしている国は
国民が貧窮する事態に陥ってしまいます。
過去の歴史が証明していることです。

組織のトップに立つ人は
それぐらい「現場に任せる力」が必要になります。
しかし、現場の旗振りをする、
これからどこへ向かえばいいのか
大きな流れを読み、大枠の行動を示し、
現場を導いていく。

これが現場から離れた社長の役割といえ
ついつい自分がやった方がスムーズという
甘えから脱却しなければならないのが
大変なところです。

さらに今まで少人数のチームでは
具体的にこうやれと指示して
自分もプレイヤーとしての役割をになっていましたが
これが現場から離れ
具体的な行動案を与えず、任せなければならない時
「どのような言葉をかければいいのか?」
という問題にあたります。

そこでこの本のような本質の理解というのが
必須になります。

今までは目の前の作業に集中すればよかった。
しかし全体のことを考え、舵を切ることだけに
集中する。

今まで通りではないやり方が求められていきます。

そのためにもこの本は「組織」を動かす
導いていく、マネージメントする上で
必要な考え方が書かれています。

少人数チームには向かない

個人で働いている、
少人数で自分自身もプレイヤーとしての役割をしている。
という場合は、この本は合わないと思います。

というのも、具体性がないことが多いのです。
もちろんこの本にあるような考え方を元に
チームで指示をしていけばいいのですが
それだとこの本の必要性がない
と感じます。

今目の前に起きているエラーに
対処するには、在り方云々の話よりも
すぐに対処する方法が必要です。

在り方の下に具体策があるのですが
小さな組織の場合、
境界線も曖昧で、
そこまで厳密に細分化する必要もない
と言えます。

そうなると
この本に書いてあることよりも
もっと別の情報や勉強を優先するべきことだと
思います。

今は本質論もネット上で手に入る

今はその人と親密になって
食事に行ったり、
オフラインで交流できるように
なってからではないと聞けなかった話が
インターネット上で無料で聞くことができる。

昔はこういう話自体に価値があったが
これが今やどこにでも手に入る情報となった。
しかし、それでも実行する人と
実行しない人、実行しても途中で辞める人
といったように必ずしも多くの人が
うまくいくという社会にはなっていない。

いい話は誰でも手に入る。
しかも現代に合わせた具体的な方法まで教えてくれる。
あとはそれを実行するかどうかだけだと思う。

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